賢押杯はオンラインクイズゲームを取り巻く環境の変化に合わせて、大会ごとに参加資格を一から設定してまいりました。
「2009」の終了後、参加資格条件の低さから「もう少し参加資格を上げてお互いのことをクイズゲーマーと認められるような条件にしてほしい」とのご要望をいただきました。以降本大会では「クイズサークルに所属経験のある方は1年間に3回以上の店舗大会参加」や、「黄金賢者・S級プロアンサー以上」といった、人によっては厳しく感じられる条件を提示させていただきました。
その結果、「2011〜2013」の3大会では大会の参加人数がピーク時よりも100名弱も減少する状態に陥りました。上記の参加資格で目指した「普段クイズゲームをより多くプレイされている方」の参加者数の伸び悩み、かつ「賢押杯に関心はあるのに条件が厳しすぎて参加できない方」の増加が原因と考えております。
「2015」の開催告知の冒頭で「極力低めの参加資格を設けさせていただく」旨ご案内したのはそうした経緯を踏まえてのことです。
2015で参加資格が緩和されたのは

  • 「オンラインクイズゲーマーのための大会であること」
  • 「参加人数が多い、必ず一定時間クイズに参加できる、大規模なホール演出といった賢押杯らしさ」

のうちどちらを優先すべきか、という大変難しい二者択一に、悩みながらも最終的にはメインスタッフ内の全会一致で後者を選択したことに基づいております。2015以降は「参加したいと思ってくださる方」の側を向いて参加資格を策定させていただいているのは事実です。
ただ、そうした参加資格の方針の変更が、従来の賢押杯をご存知の方にとって「賢押杯は変わってしまった」「賢押杯は自分たちのものではなくなってしまった」とお感じになられるのは無理もないことであると思います。「そうした参加資格にするのであれば『オンラインクイズゲーマーによる早押しクイズナンバー1決定戦』を掲げないでほしい」との厳しいご意見も頂戴いたしました。
また、オフラインクイズの経験を持つ方の賢押杯への参加についてもご批判を頂戴しておりますが、クイズゲームというジャンルが定着し、クイズゲームからオフラインクイズに参加する人、あるいはオフラインのクイズサークルに籍を置きつつクイズゲームに触れる人が増え続ける中で、クイズゲームとオフラインクイズのどちらに重きを置いているかについて線引きを行うのはもはや不可能と言えます。少なくとも本大会については、今後もオフラインクイズの実績を参加資格に設けることは消極的にならざるを得ないところです。ただ、今大会においても、オフラインクイズの経験の有無がそのままアドバンテージになるような出題や、早押しクイズ特有の決め打ちができ得る出題は可能な限り控えられていたと認識しております。
次の本大会はいつ開催するか全くの未定ですが、次の本大会も基本的には「なるべく参加しやすい参加資格の大会」で、「様々な形でクイズに触れている方が一堂に会する機会」として開催したいと考えております。
それとは別に、「QMAのヘビープレイヤー限定、かつオフラインクイズのオープン大会で大きな実績のない方による賢押杯」という枠組みも計画中です。おそらく来年の春ごろに開催を考えている「賢押杯Alt.2017」の一会場としての開催となるかと思われますが、既存の賢押杯を支持してくださった方への一定の解答を何とかご用意したいと考えております。
最後になりますが、今回賢押杯2016でお招きした参加者の皆様はすべて実行委員会が定める参加資格を満たしてご参加いただいています。当大会にご興味を持ってご参加いただけたことに改めましてお礼を申し上げます。もし次回同様の参加資格で開催の際には、また是非ご参加いただけましたら幸いです。今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。