今年の大会企画の意図

賢押杯2006・2007では部屋別進行の第2ラウンドを「コース別クイズ」として、参加者の皆さんに4〜5コースの中から2コースを選んでいただき、それぞれ違うルールで競っていただきました。2008ではこれまでと構成を少し変え、2ラウンドと3ラウンドをそれぞれ同一のルールで進行することにしました。以下になぜそうした変更を加えることになったかについて、そして後半のラウンドについても言及しておりますので、よろしければお読みただければ幸いです。
ここでは主に2ラウンドの「QMA全国大会風ローリングクイズ」について言及します。これまで賢押杯にご参加いただいた方々を中心に、「コース別をやめるのは残念」というご意見が出るであろうことは十分承知しております。それでも変更しようと思った最大の理由は、「賢押杯に参加して、全然正解できなかった、だからつまらなかった」という方を出来る限り少なくしたいという思いがあるからです。
今回行う「全国大会風ローリング」では、勝抜き人数が増えれば強敵の多い組へ、一度負けると勝抜き人数が少ない同士の組へ、1セット毎に組替えが行われます。その名のとおり、QMAの全国大会の仕組みを踏襲したものになっております。開始直後は早押しクイズへの慣れの差が大きな組があるかもしれませんが、中盤、後半になるにつれて、おおよそ同じくらいの力の方々同士で早押しを行っていただけることになっております。
また、ルールをご覧いただければお分かりかと思いますが、各組の参加人数は7〜9名で「負け」となるのは2名だけですので、より多くの方に正解する喜びを感じていただけるルール設定になっているかと思います。このルールは、参加者の皆様が出来るだけ一定以上の正解数を得ることが出来るようにすることを最大の目的としております。
これまでの「コース別」ですと、各コースに必ず強豪プレイヤーが混ざっていて、その人が勝抜けない限りなかなか解答権が取れない、という歯がゆい思いをされた方が多かったと思います。実際のところ、2006から2007にかけて部屋の数は5から8へ増やしましたので、ある程度「押せない、つまらない」という状況は軽減されてはいたようです。しかし、2008では前回同様8部屋で実施しますし、おかげさまで参加人数も増加することを見込んでおりますので、コース別を続ける限りは「押せない」方は増えてしまうのではないか、という懸念がどうしても拭えないのです。
なお、3ラウンドの「勝抜けプレーオフ」も2ラウンドの結果を踏まえ、早押しクイズへの慣れによって組分けした対戦相手でクイズを行います。ですのでこれまでの賢押杯に比べて、ご自分と同じくらいの実力の方と早押しが出来る機会が格段に増えているとお考えいただければ幸いです。
もうひとつ、コース別をローリングに変更する理由として「時間の問題」があります。前回は私ども運営側の不手際などもあり、終了時間を大幅にオーバーし皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまいましたが、それに加えて「プログラムの過多」も時間をオーバーした原因と捉えています。参加者の皆さんにオフラインの早押しクイズを楽しんだ、と感じていただけるには、2007で実施したような5コース中2コース参加ぐらいの企画が必要だったのは確かですが、そうした部屋別ラウンドにかける時間の多さが、終了時間の遅延につながったと認識しております。
今回はコース別をローリングに変更することで、コース選択の時間やコースごとのルール説明の時間を省くことが出来ますし、ペーパークイズもスタッフが採点することに致しました。部屋別ラウンドにかけられる時間は少なくなりますが、実際に行うクイズの量はこれまでと同等か、むしろ増えるぐらいだろうと考えています。
以上が今回、部屋別でのコース別をやめ、全国大会風ローリングを実施しようと考えた理由です。何卒ご理解いただけたら、と存じます。
そして今回は、部屋別ラウンドを終了した後の準々決勝に「コース別」を配置することにしました。3コースとも、観ていて、あるいはやっていて面白い形式であることを第一に考えて企画しましたが、特にホールで行う「1人抜けのアタック風サバイバル」は、本当に楽しみな形式です。出来ることならすべてのコースをステージで実施したいのですが、時間の関係で同時進行にせざるを得ないことをどうかご容赦いただきたいと思います。
準決勝の7○3×、決勝の10ポイント先取はこれまでと変わりありませんし、これからもおそらく変わりませんが、準決勝の参加人数を各組6名から4名に減らしました。準決勝がこれまでよりもさらに狭き門になったのは確かかと思いますが、4人での早押しということで、これまで以上に拮抗した真剣勝負が見られることを期待しております。