参加資格案に関する実行委員会の見解

5月に参加資格の仮の案を発表いたしましたが、その際多くの意見を拝見させていただきました。それに対する、実行委員会としての現状の見解を述べさせていただきたいと思います。
まず、賢者・アンサー九段という基準ですが、現状では低いのではないか、というご意見がありました。確かに、QMA7に関しては今年の3月に稼動を開始しエントリー開始の10月の時点では十分な時間が経過しているといえます。また、今作の協力プレーを多めにプレイされる方であれば、比較的短時間に賢者まで到達するように思われます。また、An×An2にしても正式稼動したのが一昨年の12月ということもあり、基準となる階級としてはいささか低いという面は否定できない部分です。
上記のような側面や、「クイズゲーマーであること」という部分をより強調できる参加基準にする意味で、参加基準は「青銅賢者あるいはブロンズプロ以上」というラインを軸に現在再検討しております。ただし、An×Anの最新作に関しましては、プレイヤーの階級の上がり具合を注意深く観察しながら別途基準を設ける予定です。
アーケードでのオンラインクイズゲームの登場以来、クイズゲームからオフラインのクイズサークルに参加する方も、クイズサークルからクイズゲームに触れる方も年々増える一方です。オフラインとオンラインのクイズを「どちらもやる」方が相当な人数で存在する中で、クイズサークルに参加している方に対して一律参加をお断りさせていただくのは現実的ではないと考えます。ですので、「どちらもやる」ことを示していただくために一定の条件を設けさせていただいた次第です。
オフラインのクイズサークル・イベントに参加されている方々に対して「店舗大会に3回参加していること」という条件を提示させていただきましたが、これは店舗大会を通じて他のプレイヤーの皆さんと交流することで、クイズゲームのコミュニティの、現在進行形の雰囲気を体感した上でいらしてほしいという意図から生まれたものです。
もともとが、オープン大会としての賢押杯は「店舗大会に集まっている方々をオープン大会の会場に連れてきたら、どんなクイズを見せてくれるのだろう」というアイデアから作られたイベントです(店舗大会にいらしたことのない方が参加してはいけない、と申したいわけではないことは強くお断りしておきます)。「店舗大会の延長線上としての賢押杯」という考え方を、このような条件でご理解いただけたらと思います。またこの条件は、クイズサークルの側にクイズの軸足がある方には厳しく感じられ、クイズゲームの側に軸足がある方にはたいへん易しい条件だと考えております。
クイズサークルに参加している方に対して別途厳しい階級の条件を設ける、という考え方も確かにあると思います。ただしそれは、QMAとAn×Anで別々の条件を作ることによる格差が間違いなく起こりますし、稼動開始時期も違います。An×Anにも次回作への動きがあるようです。なにより、極端に高いハードルをおいてしまったとして、たった1日の大会のためにQMAなりAn×Anをプレイする、生活の形を変えさせてしまうようなこと、時間的、かつ金銭的な負担を強いることは私どもとしては望んではおりません。ですので、QMAにもAn×Anにも共通して存在する店舗大会という条件が一番自然なのではないかと考えるのです。
なお、「参加資格を得るために店舗大会に参加すること」に関しては私たちとしては歓迎するところです。そこでぜひ他のプレイヤーの皆さんと交流していただき、クイズゲームのコミュニティのことを知っていただきたいと考えております。その際にはクイズを愛好する者としての矜持を持って、他のプレイヤーの迷惑になることは避けていただきたく考えております。また、店舗大会もクイズの真剣勝負の場ですので、真摯な態度で臨んでいただくことを強く希望いたします。
今回サークル・イベントに関して10回という条件を提示させていただきましたが、特に学生さんの場合は、10回などものの一月少々の例会で到達してしまう数字であることは承知しております。ただ、学生さんはじめクイズサークルに参加されているかたがたにとっては他にもオープン大会は多数存在することをご承知おきいただきたく思います。もちろん、階級・店舗大会等の条件を満たして参加してくださる分には歓迎いたします。
サークル・イベントの中には、実力向上を目的にするものや、クイズの初心者向けのものなど様々な性格のものがありますが、それらについて区別をすることは考えておりません。仮にクイズの初心者のかた向けの集まりは今回の回数には含めません、ということにするとなると、どこまでが初心者向けなのか、という線引きが極めて困難であると思われます。ですので、非営利のサークル活動に類するような集まりであれば、すべて「10回」の中に含ませていただく予定です。同様の理由で、賢押杯自体も回数の中に含めたいと考えております。
かつてクイズサークルに参加していて現在は参加していない人にまで今回の条件を適用するのは厳しい、というご意見も拝見しておりますが、もしご都合がつけば店舗大会に参加してみていただけたらと思います。店舗大会への参加もいくつかある尺度の一つにしか過ぎませんが、それを通じてご自身の活動の軸足がクイズゲームのほうへ移ったのかどうか、ご判断いただけたら、と思っております。
条件としてあがっておりますサークル・イベント、および店舗大会の参加回数ですが、基本的には自己申告です。スタッフがわかる範囲で確認を行い、疑問がある部分に関してはお問い合わせのメールをお送りする可能性もありますが、仮に虚偽の内容でエントリーされたとしても、最終的に損をするのはご自分で、場合によっては大会の参加者全体が嫌な思いをするのだ、ということをどうかご理解いただきたく存じます。
クイズサークルに参加しているけれども、地方で店舗大会が近隣にない等の理由で条件を満たすことのできない方も、中にはいらっしゃることと思います。原則、条件を満たしてのご参加をお願いしたいと考えておりますが、エントリーの際に事情のご説明をいただければ、参加をお受けすることも検討しております。
以上です。正式な参加資格の策定は9月を予定しております。