賢押杯2018 企画・問題の変更点、新機軸について

賢押杯2018では近年の大会の結果やアンケートの回答内容を踏まえ、また実行委員会としてお見せしたい、参加者の皆さんに触れていただきたいことの変化に伴い、以下のような変更を考えております。
1)ペーパークイズをマークシート四択クイズに変更します
賢押杯Alt./Abs.2017では先行して実施しましたが、ペーパークイズは70問のマークシート四択クイズとなります。これは、300人規模の答案を少人数で採点集計するのがかなりの負担になっていたことに起因します。
マークシート採点となることで集計を担当する当日スタッフの人数は少なくなりますが、その分の人員を近年2限で行っているローリングクイズ・5○3×クイズの教室予選に回し、実施会場を7部屋から9部屋に増やす予定です。会場もすでに予約済みとなっております。
2)2限・賢押杯ローリングクイズの実施時間を60分+α、各部屋の定員を20名とします
ここ数大会では賢押杯ローリングクイズの制限時間は50分+αとなっていましたが、これを10分延長し60分+αとします。また、25名となっていた定員も、1)でご案内しました部屋数の増加に伴い20名までとします。以上により実際に参加できるクイズの量を増やす計画です。
3)賢押杯Alt./Abs.2017と同様、ローリングクイズは1×で負けとします
ここ最近ローリングクイズでの誤答が多く、そのためにセットが進まず参加できるセット数が少なくなっているという側面を鑑みて、Alt./Abs.2017では誤答罰を2問休みからそのセットの負けに変更しました。結果として正解が出やすくなり期待した効果が得られたと考えておりますので、本大会でも同様のルールで実施する予定です。
4)2限「一般」・「本大会等予選未通過」の区分を「一般」・「本大会未参加等」に変更します
2015・2016では本大会等の予選で未通過であった方限定の予選会場を設置しましたが、一般の会場の予選が厳しい、予選未通過会場でもオフラインクイズの経験がある方がかなり参加している、といった状況を踏まえ、これを再編成し新たに「賢押杯本大会に初参加である」方を主な対象とした予選会場を設置する予定です。これにはAlt.・Abs.といった本大会以外の賢押杯シリーズは含まれません。
ただし、クイズ情報サイト「新・一心精進」に掲載された大会(賢押杯Alt./Abs.を除く)か、競技クイズを謳った大会に計4回以上参加した経験のある方はこちらの予選には参加できず、一般予選か1限のジャンル別に参加していただく見込みです。
また、この本大会未参加者等予選については9部屋中2部屋での実施を予定しており、定員が計40名のエントリー先着順となる見込みです。
※1限のジャンル別早押し&起立ボードクイズ は従来通りでの実施を予定しております
5)本戦でビジュアル問題のラウンドを実施します
従来本戦1回戦では早押しクイズ60問一本勝負を実施しておりましたが、今回はホールで一斉参加のビジュアル問題の出題を計画中です。ビジュアル問題とは、従来賢押杯で実施してきた問読みによる読み上げの問題ではなく、目で画像や映像を見て答える問題を言います。
具体的にはKahoot!というICT教育用クイズアプリケーションを利用して、回答速度による得点傾斜がある四択クイズの出題を計画しております。ただしこれには端末の用意、安定した通信環境の準備など現時点で完全に解決できていない問題がいくつかありますので、Kahoot!ではなく札上げ式の四択クイズ、あるいは一問一答等になる可能性もあります。いずれにせよ、本戦1回戦はビジュアル問題で実施する見込みであることはご承知おきください。
6)準決勝以降でもビジュアル問題等、読み上げ以外の問題を出題します
本戦1回戦同様、準決勝以降でもビジュアルクイズ等の問題を出題することを計画中です。こちらでは早押しでの回答となります。具体的な出題問題数については調整中です。

☆なぜビジュアル問題を出題するか
賢押杯はもともとクイズゲーム(当初はQMAのみ)をプレイされている方を対象として始まったクイズ大会です。普段タッチパネルで出題されている問題に答えているプレイヤーに、読み上げでの早押しクイズを出題したらどうなるか、という化学反応を参加者・企画者で楽しむ実験というのが当初の賢押杯の最も大きな意義であったと言えます。実際に、「耳で聞くクイズが新鮮だった」という感想をアンケート等で目にし、大変驚いたのをよく覚えております。それは早押しクイズを主軸にしたAnswer×Answerのプレイヤーを加えるようになっても同様でした。
参加資格の変容やクイズゲーム・クイズサークルの境目が見えなくなるにつれて、クイズサークルでの早押しの経験で上位に進出する参加者が増えるようになり、「結局は読み上げの早押しクイズへの慣れが大きい」という指摘をいただくようになりました。
賢押杯としては上記のような経緯で敢えて読み上げの早押しクイズを中心として大会企画を組んでまいりましたが、「オフラインクイズの経験で差がつくような問題群」ではない出題を行うには、読み上げの早押しクイズだけの大会をそろそろ脱却する必要が生じた、と判断した次第です。

以上長くなりましたがご承知おきいただけましたら幸いです。